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2007.02.17

歌口は竹の「峰」に開ける!

 たぬ笛をつくっていてずっと課題なのが音色が痩せているような気がすることでした。ロングトーンで音を出している時はよいのですが曲を吹いている時に痩せているように感じます。この痩せているを物理的に言い換えるとどうやら倍音成分が2,3倍ぐらいはあるのですが4倍音以上が少ないことがあるようなのです。測定はSoftTunerのスペクトル表示で見ています。残念ながら演奏している時だけなのでうまく画像がキャプチャーできません。

 倍音成分の多い少ないは何で決まるのか手元にある本で調べました。一番わかりやすかったのが
『ピアノの音色はタッチで変わるか―楽器の中の物理学』にフルートや尺八はどのようにして鳴るのか - 音色はどのようにしてきまるのか(p82)でした。
 パイプオルガンの研究で、管の共鳴はエアリードのエッジとジェット(空気の流れ)の中心が少しずれること(偏心=オフセット)で空気がエッジで高速に出たり入ったりが行われ空気の振動になり音になるとのことでした。そしてオフセットの距離(エッジとジェットの中心のずれの距離)によって倍音成分が多くなったり少なくなったりが決まるとのことでした。

 たぬ笛はこのオフセットを適切に保ちにくいのでしょう。では何が原因かよーーく笛をためつすがめつしました。
ふとリシさんのHPに「楕円の竹は深い方に(縦長の頂点に)歌口を開けた方が音がイイ」と書いていたのを思い出しました。指先の感覚とノギスとで確認したらほとんどの竹は円に見えても1mm程度の差がある楕円になっているようです。今までは節からの角度で歌口をあけていましたが、考えてみたら根拠がありません。
 鳴りが音色がいいと思うたぬ笛を調べるとたまたま竹の峰(楕円の長い径の頂点)に近いところに歌口があいていました。予想ですが、竹の峰に歌口をあけるとエッジがより立って(ジェットに対してより垂直になって)きます。そのためオフセットの調整を演奏者が意識せずに行いやすいのでしょう。

 今日C管を1本作ってみたら少なくともこの1本の鳴りはよい!これから歌口の開け方を竹の峰に開けるようにします。

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コメント

なるほど~~! 確かにリシさんのHPにはそう書いてありましたよね~。 それで、私もなるべくそうなるように歌口の開ける場所は選ぼうとは思っているのですが、なかなか、管頭部の形状が類推出来なくて、開けてみたら違っていたことがありました。肉厚が同じだと仮定すると、外径で見れば良いんでしょうね~。次回の時に、探ってみます。

 でも、あんなわずかな違いがそれほど音に影響が出るものだとは思いませんでしたね~。 勿論、かなり扁平な(楕円になっている)竹もたまにはありますけれど…。

わずかな竹の形状の違い、また、歌口や指穴の大きさ、表面の平滑度等々…いや~~、音に関係するパラメーターのなんと微妙で、またその数が多いのでしょうか…。

投稿: まさどん | 2007.02.18 22:52

まさどんさんコメントありがとうございます。いつも読んでいただいてうれしいです。
音色の問題は1年以上前に気づいていながら答えを得るのにかなりかかってしまいました。
次はどんな課題が見つかるでしょうか…

 さて今回はカオンさんのパラディッソを吹くC管を作ろうとしていました。
明るい感じなのでピタゴラス律で作ったのですが平均律より合います。
 C管はどうしても指孔同士が近くなりますが、たぬは小指で1孔を押さえるので、
指孔を押さえやすく、しかしチューニングを正確にするのに3本ぐらい作り、ホウライチクで満足の行くものになりました。2本目で歌口と竹の峰に気づいたのですが3本目で音色も指孔の自分にとっての押さえやすさも今のベストになったと思います。1-2孔間が24mm、2-3孔間を15mmにしています。
 しかしまだ言葉にできていないのですがどうも満足いかないというものを感じています。それが何か…言葉になればよいのですが…
 これからもよろしくお願いします。

投稿: 竹主喜 | 2007.02.18 23:58

たぬさん、お久しぶりです。

私も、パラディッソを出来たらC管で吹きたいと思っています。
何たって、運指が楽ですし。パレードの長丁場ですから、出来るだけ高音域が少ない方が楽ですよね。あんまり歩きながら吹いた経験が無いので。ましてや踊りながら?吹くと酸欠でめまいがするのではないか?と心配です・・・

私もリシ笛のC管をもっているのですが。
私の演奏技術ではドが音痴になってしまうんですよ!
今、リシさんに何とかならないでしょうか?と問い合わせ中です。
駄目だったら、体力付けてG管で参加かなぁ・・・(^^;)

たぬさんの音響物理のお話し、ふむふむと読ませていただきました。
早速ヤマハの頁も行ってみました。

ミクシーでも書いてありますが。
石笛で音階を付けてみたいのです。
最初は音痴でも良いのですが。
最終的には西洋音階で作れれば良いなと思っています。

そこで、第1番目のどうしようか?って事有りまして。
それは、唄口の穴を貫通させるか否かと云うことです。

石笛の構造はコップ式と云うのでしょうか?穴が貫通していませんよね。
その状態で、小さめの横穴を開けて、内部の気圧を変えることにより音階を作る。
それが一つめの方法。

二つ目は、筒式にして穴を貫通させる構造。
石に直径8ミリの穴を貫通させます。
一方の口は唄口として、もう一方は直径を10ミリくらいに拡大。
(以前カオンさんに、音階を一つで作る場合は穴が大きい方が楽ちんと聞いた記憶があります。)
内部の気圧調整は、出口を指で穴を押さえ隠す様にして、穴の面積を変えれば出来るのでないかな?なんて思っています。だから、指孔に相当する横穴は開けません。

三つ目は、一つめと二つ目の複合型。

石の唄口側から反対面へ孔を貫通。孔の直径は唄口と出口は同じ直径。
指孔を小さめの直径で開ける。

この三つの方法を試してみたいと思います。

これで音階作れませんかね・・・
どう思われます?
ご意見、アドバイスあれば聞かせてください。

ではまた。

投稿: Santa | 2007.02.20 14:49

パラディッソで使うドは中音のドですよね。それならリシ笛はそんなずれていないと思うのですが…。低音のドはどうしても若干下がり気味になってしまいますが…

石笛の音階ですか私の知っている音階をつくる物理知識で考えてみます。
 穴が貫通している場合は開管で横笛と原理的には同じです。穴が貫通していない場合は閉管でサックスとかと同じです。閉管は開管の半分の長さで同じ高さの音がでます。
 開管も閉管も振動する気柱の長さで音程が決まります。ただ閉管はちょっと複雑なようです。閉管はあまり調査できていません。
もしくは導管が十分長ければホルムヘルツ共鳴器でオカリナと同じです。穴の表面積で音程が決まります。

 1の閉管横穴は原理的に可能でしょうが位置決めがかなり難しそう。
 2の開管穴無しは穴の面積で音程は変わるでしょうが1オクターブ分はなかなか指でできるかどうか。
 3の開管横穴は原理的には横笛と同じでしょうがやっぱり横穴の位置決めがかなり難しいのでは。
 音程を考えるならオカリナと同じように石の内部に空洞をあけ、吹き込む導管と指孔の面積で音程を出す方法かもしれませんが、石の素材を考えるとそんな加工ができるのでしょうか…そもそもこれは石笛というよりは石のオカリナかもしれませんし…

 頭の体操してみました。

投稿: 竹主喜 | 2007.02.20 16:17

たぬさん、丁寧なご回答ありがとうございます。

私のC管ですが。昨日カオンさんに見ていただいたら。
あっさりと。問題な~い♪と云われてしまいました。
(^^;)
私が吹くとまだ、外れているのですが習熟でなんとかなるかもしれません。
と云うことで、成田はC管で行きます。
今のところ、たぬさんと私がC管らしいです。
宜しくお願いいたします。


たぬさんのメッセージを見て音階がつけられそうな感じがしてきました。
ありがとうございます。

石笛はひとまず開管横穴無しタイプを造ってみます。
石笛は出来るだけシンプルな物にしたいと漠然とイメージしています。
他の楽器と合わせて演奏すると云うことを意識しなければ、音階にもこだわる必要無いですし。さほど広い音階が無くても楽しめる曲はありますから。

その後はその後、その時考えることとします。


なんだか、たぬさんのブログで相談してしまいすみませんでした。
m(_ _)m

投稿: Santa | 2007.02.22 08:25

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