« G-20060605-1と純正律 | トップページ | 純正律長調と短調 »

2006.06.06

G-20060606-1とピタゴラス律

G20060606
○G-20060606-1(ピタ律442Hz -4c(-26c)/26℃/メダケ-1節/内径17.5mm/オクターブ比1.95-2.04/指孔10.5mm)

 今度こそピタゴラス律で笛を作りました。ピタゴラス律と平均律と純正律の比と周波数一覧です。

A=440HzのG(ト長調)の律ごとの周波数ド(G)レ(A)ミ(B)ファ(C)ソ(D)ラ(E)シ(F#)ド(G)
ピタ律ドに対する比率19/881/644/33/227/16243/1282
周波数392Hz441Hz496Hz523Hz588Hz661Hz744Hz784Hz
平均律ドに対する比率122/1224/1225/1227/1229/12211/122
周波数392Hz440Hz494Hz523Hz587Hz659Hz740Hz784Hz
純正律ドに対する比率19/85/44/33/25/315/82
周波数392Hz441Hz490Hz523Hz588Hz653Hz735Hz784Hz
 ※ドを平均律と同じにしている。
 ○基音(442Hz等)から平均律・ピタゴラス律・純正律の音階の周波数を求める計算シート(excel)

 平均律を中心として、ピタゴラス律はミ・ラ・シが高く、純正律はミ・ラ・シが低くなります。指孔でいうと管尻から2,5,6孔です。

ピタゴラス律・平均律・純正律でサイレントムーンを吹いてみました。ピタゴラス律もなかなかよいように感じます。
♪サイレントムーン -G-20060606-1(ピタ律G)
♪サイレントムーン -G-20060531-1(平均律G)
♪サイレントムーン -G-20060605-1(純正律G)

 サイレントムーンは妻が習っている祈りの舞でバックにかける曲なのです。別名鎮めの舞なのだそうで、確かに以前静岡のキャンプで宴会の時に舞と笛を見てもらったらシーンとして一気に場が静まったことがありました。
 この曲に限って平均律笛だと違和感があったのですが、違和感がある部分であり長くのばしている部分はことごとく平均律と音程の違うGのミ(B)とラ(E)なのです。妻は純正律で作った笛で吹く方がよいというのですが、鎮めの笛だけに音程を下げた純正律がいいと感じるのかしらんと考えてしまいました。

|

« G-20060605-1と純正律 | トップページ | 純正律長調と短調 »

コメント

いや~~、それぞれの音律でここまで違うとは。
わずか数ヘルツでも聞き分けられるのですね。

この曲は西洋音階の曲ではないように思います。
ですから、平均率などの西洋音階ではうまく行かないのかも知れないなぁ…などと感じました。
本来は、この曲にピッタリの音律がきっと存在していて、その律に合わせた笛で演奏するのが一番良いのかも知れないなぁ…
などと思いました。

投稿: まさ | 2006.06.06 23:24

まさどんさんいつもコメントありがとうございます。

 サイレントムーンは元々ジャー・パンファンという方が二胡で演奏されている曲です。
二胡はギターのようなフレットがなく演奏者が弦を押さえて音を作るといいますから、演奏者がぴったりと思う音律なのでしょうね。
 未確認情報ですが、ジャー・パンファンのCDのジャッケットによると曲によって平均律・純正律・三分損益(ピタゴラス律と同じ中国の律だそうです)を切り替えて弾いているとか。

投稿: 竹主喜 | 2006.06.07 00:15

サイレントムーン聞かせていただきました。この曲は実音でA C D E G の5音からなるペンタトニック音階であると考えられます。(すこしピッチが低いようですが)
この音階は西洋音楽で言えば、明らかに短調の音階です。
演奏されている笛はG管でしょうか?
この曲を作っているA C D E G は ハ長調(イ短調)のラ ド レ ミ ソ にあたりますから、これをト長調の純正律で調律されたG管で吹くことには無理があります。
純正律には長調と短調の2種類の純正律が存在します。
長調の純正律は(ド)/(ミ)/(ソ)が1/1.25/1.5の関係となりますが、
短調の純正律では(ラ)/(ド)/(ミ)が1/1.2/1.5の関係となります。

ですので、この曲を現在のキーで純正律で演奏するには
Am(Aマイナー・イ短調)の純正律で調律された笛が必要となります。

平均律では全ての半音間の関係が約 1.0596 と
均等ですから長調であっても短調であっても、また曲のキーがかわっても問題にはなりません。

平均律で調律されているピアノや純正律に近い調律のされたギターを伴奏楽器として演奏する場合にも、その微妙なピッチ差は吹き方でカバーできると考えています。以上の理由から私は平均律で笛を製作するようにしています。
但し、決して音律の微妙な違いによる味わいを否定しているわけではないことはご理解ください。

投稿: 大阪の青木 | 2006.06.07 13:59

大阪の青木様コメントありがとうございます

>純正律には長調と短調の2種類の純正律が存在します。
 すみません。このことに気づいていませんでした。確かに短調の曲を長調の調律で演奏するのはおかしいですね。ご指摘ありがとうございます。

 私の笛の師匠もピッチは自分でつくるとおっしゃっているので笛の調律は平均律で作られる大阪の青木様のお考え、分かります。私は味として音律の様々な笛を作成しようと思っていますが、演奏のを磨くにはピッチを自分でつくることが重要ですよね。

 コメントありがとうございます。長調、短調の別があることあたりまえながら失念しておりました。誠にご指摘ありがとうございます。

投稿: 竹主喜 | 2006.06.07 15:35

皆様、北笛と申します、宜しくお願いいたします

たぬ様、なにやら、賑わっておられますね、皆様にお知恵を、授けていただけるのは、幸せな事ですね
HPを、持って居ない私には、羨ましい限りですよ

頑張ってくださいね

投稿: 北笛 | 2006.06.07 23:02

北笛さんコメントありがとうございます
 北笛さんのヒントで面取りに気づき鳴りがよくなり味は純正律やピタ律などで表現できてきました。
 筒音Gの短調(=Em)の笛は今日できて妻にはやはりEmの方がしっくりくると感想をもらっています。遅くなってしまって録音できなかったので後日アップします。
 みなさんに知恵をいただいてありがたいことです。

 北笛さんも今からでもHPをもたれてはいかがでしょうか?ぜひ竹主喜は遊びに行きますよ。

投稿: 竹主喜 | 2006.06.07 23:20

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« G-20060605-1と純正律 | トップページ | 純正律長調と短調 »