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2005.08.13

紀州徳川伝来楽器

denrai-gakki 国立民俗歴史博物館の企画展示「紀州徳川伝来の楽器展」に行ってきました。紀州第10代藩主徳川治宝(はるとみ)が1代で収集した雅楽を中心とする楽器群でした。治宝は自ら焼き物も焼けば、茶の湯にも打ち込み、本居宣長や華岡青洲を引き立てた数寄の殿様とも呼ばれた人物のようです。
 楽器は吹きもの(笙、篳篥、龍笛、中国の笛)、弾きもの(琵琶、箏)、打ちもの(太鼓、鞨鼓)等で鎌倉時代から伝わっているような古楽器を化政文化の凝った修復や入れ物で「コレクション」されていました。

 化政文化と言えば江戸時代のバブル期とも言える田沼の元禄時代の後に平成不況に相当する松平定信の寛政時代に次ぐ凝った趣味や滑稽を特徴としています。何だか平成不況を抜けつつある現在に通じるものを感じました。

 時代背景は共通なのですが、楽器を骨董品・美術品として「コレクション」する姿には違和感を感じました。
楽器に銘をつけるため、京都のお公家さんに命名と書をもらい、その書に鑑定書を付ける。楽器に蒔絵をするためかなり一流の絵師にかなり高価な下絵を描いてもらう。もちろん蒔絵にも鑑定書を付ける。これらを一括して趣味のよい箱を作らせて収める。
 当時は刀剣でも同じようなことがあったようですが、楽器は演奏してなんぼのもんで、用の美こそが価値ではないのか…と思ってしまいました。

 とまあ、いろいろ書きましたが展示自体はこのように色々考えさせられるおもしろい展示でした。

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