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2005.03.26

オクターブ比と歌口

 先週Q値の理論を受けて、できるだけ太いG管(手頃なのが内径16mmしかなかったです)で鳴りのよい笛を作ろうと歌口をあけて、筒音のオクターブ比を測ったところ3本とも2.05以上で、最大が「2.08」!使えません。
 今回歌口を11mmで開けたのが原因です。

 リシ笛 歌口を創るにもありますが、歌口の位置は管尻に寄せるほどオクターブ比が下がり、管頭に寄せるほどオクターブ比が上がります。ただし竹主喜の経験では管頭から20mm以下にしても変わりません。
 また歌口のサイズですが、こちらは実験していませんでしたが、大きくするほどオクターブ比が下がり小さくするほどオクターブ比が上がるそうです。
 そもそも音色の面からも歌口は内径の80%にすべきで、16mmの内径に11mmでは小さすぎました。
 今日は小刀で歌口サイズを11mmから12.5mmまで大きくしたらオクターブ比は2.08->2.06まで下がりました。歌口サイズを同じ位置で大きくするとオクターブ比が下がることは確かなようです。

2005/03/28更新 虎竹のグラフ内の系統を分けました
octave たぬ笛のデータを散布グラフにしました。横軸がオクターブ比、縦軸が歌口面積x管頭の体積です。確かに歌口面積を大きくするか管頭体積を大きくする(=歌口を管尻に寄せる)とオクターブ比は下がる傾向あるようです。ただ管頭の形状の違いもあってかきれいな分布にはなっていません。

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コメント

なかなか面白いデーターですね。
G管に限ってみてみると縦軸の100以下の辺りに分布しているようなのですが、
これは歌口面積と管頭体積との積がたまたま100弱のところになっているのか、
あるいはG管だと歌口の大きさと位置はその辺りになってしまということなのでしょうか・・・?(う~ん、意味が伝わるでしょうか?)
もし差し支えなければその辺をもう少し詳しく解説願えれば・・・と。

投稿: まさどん | 2005.03.26 23:25

まさどさんへ
 実はG管で2.00以下は全て虎竹の笛なのです。虎竹はG管の2.00以下のものだけです。それを除くと同じような傾向かなと。今度から虎竹は外すか別系統にします。

投稿: 竹主喜 | 2005.03.27 00:22

ちょっとよくわからないのですが、管頭に栓は無いのですか?
普通の篠笛は唄口から1mmのところにコルクとかびんろうとか和紙などの栓がありますよね。

私の実験(http://nakane-kagura.hp.infoseek.co.jp/fue/yubi05.htm)では、13mm管では、唄口から栓までの距離が10mm以上離れたら、オクターブ比は全然ダメになってしまいますが、やはりたぬ笛に比べて内径が細いからなのでしょうか。いろいろ複雑ですね。

> 歌口サイズを同じ位置で大きくするとオクターブ比が下がることは確かなようです。

そうですか。歌口サイズを同じ位置で大きくすると、指孔全体の周波数が上がるというデータは持っていますが、オクターブ比までは考えていませんでした。そのうちにチェックしてみたいと思います。

投稿: 狩野 | 2005.03.27 10:07

狩野さんこんにちわ
 たぬ笛はリシ笛と同じで竹の管頭をそのまま使っています。

http://tanufue.cocolog-nifty.com/tanuki/2005/03/post_2.html

 にあるような管頭をそのまま使って節から20mmぐらいのところに歌口を開けています。内径というよりは管頭の形状はフルートでもバリエーションがあるようなので1本ずつ違う音色の笛になります。データとしては違ったものになってしまいます。

投稿: 竹主喜 | 2005.03.27 10:17

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