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2004.11.13

歌口の深さ理論式

『楽器の音響学』と歌口の形で歌口の深さ(壁の高さ)は5.6mmが音響工学的理論値らしいと紹介しました。実際手元の笛で計ってみると4〜6mm弱なのですが、竹筒の奥のためノギスが入らずどうしても正確に計れません。
 そこで内径・竹の厚さ・歌口径から壁の高さを求める理論式を下記のように計算しました。

○歌口断面幾何図
utaguchi-kika.jpgd : 歌口の深さ
t : 竹の厚さ
r : 竹内径(半径)
u : 歌口径(半径)  このdを求めます。

d = CF - CD
CF = √AC2 - AF2 = √(t+r)2 - u2
CD = √CB2 - BD2 = √r2 - u2
d = √(t+r)2 - u2 - √r2 - u2

 この式を過去の笛データに当てはめると3.2-6.9mmとなりました。本来rやtは歌口部分のサイズを使うべきですが、管尻を使っています。そのためこの実際の値は計算値より大きくなるはずです。
 手元の2本のリシ笛は4.0mmと4.4mmでした。4.0〜5.4mmぐらいが吹きやすい笛のようです。これより大きくなると吹きにくいと思った笛になります(その時は竹の顔を使っていませんが)。これより小さいと裏返りやすいです。実際『楽器の音響学』でも言葉はもっと厳密で長い説明ですが同じことが書いてありました。
 実際南房総の栗山様がよいと行って頂いた笛はd=5mmで他の試奏笛より大きい値でした。
 外径と内径は竹によって決まってすが、歌口の大きさを変えることで歌口の深さを調整できます。4.0〜5.9mmになるよう調整して作ってみたいと思います。

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コメント

 皆さんこんにちわ。

 昨日 「目白」の尺八初心者教室(吹き方)に行ってまいりました。
 初めて吹いた割には音も出て(鳴らない方は1日吹いても出ないとか)形は違っても笛の経験があれば少しはちがうもんかなと思いました。
 さて教材(持ってない私は無料貸し出し)の気になった歌口と内部の形状(何しに行った?)ですが「目白」でも販売してる入門用木製尺八「門」と言うモデルでした。歌口に関してはわかりませんが一般的な標準形状なのでしょう。
 内部は真円断面の直管でした。音はそのためなのか尺八の音の感じというより非常に横笛に似た音でビックリしました。私は横笛で尺八みたいな音が出ないかといろいろやってみてる訳ですが、逆ならこれでOKかもです。「逆もまた真なり」で行けば内部形状の検討は私にとってすごいヒントです。
 倍音構成、歌口の形状に物理的な制限があれば内部構造は一番自由度の高い要素でもありますし。。

 さて内部構造の検討に欠かせない測定器具ですが、ゲージ(ステンレスの細い棒の先に円盤がついているものが、円盤の直径が0.5m/m毎位に異なるものがセットになってます。それを差し込んで止まったところの内径がわかります。)だと端部の径が内部より小さければどうするんだと素朴に疑問を感じてましたが、なんのこたない、ありました、「ダイヤルキャリパー」という測定器。
 エンジンのシリンダー等の内径をはかるような用途の道具で先の曲がったコンパスの根元にダイヤルがついていて、その開いた端部の間隔が1/100m/m
単位でわかります。端部が狭くても10φくらいまでなら先端が開くようです。
 お値段 64,000円(ただし年1回のセールで15%引きになる模様で、お店の人も年に1回しか売れないものだとおっしゃってました)  

 私は急遽申し込んだため先生のお名前も知りませんでした。後で「邦楽器作りの匠たち」の話(歌口を合わせるか、歌口に合わせるかとか)を聞いてみましたら、なんと先生が善養寺恵介(ぜんようじけいすけ)氏、本にも名前の出ていた方でした。この方の楽器は全て 「泉州尺八工房」でチューニングされているそうです。説明して貰いましたが先生は顎の形が左右対象でないことなどから音の出やすいところで良く鳴るようにチューニングしてあるそうです。
 たまたま夕べ テレビ東京の夜の番組「アド街」が目白特集でして、和洋の古楽器店がある街だということで、「目白」のお店の紹介もあり一番に出てきたのが善養寺先生でビックリしました。

投稿: そーれー | 2004.11.14 11:49

そーれーさん詳しいレポートありがとうございます。
内径変化はぜひトライしたいところですね。測定の器具は工業用ならもっと安いようです。

○内側 ダイヤルキャリパゲージ(¥17,290税別)
https://www.monotaro.com/cgi-bin/OBP.cgi?mono=2450183
 ※20mm-35mm。少し大きいか

○キャリパーゲージ(¥3,336税別)
https://www.monotaro.com/cgi-bin/OBP.cgi?mono=1997816
 ※-15mm。少し小さい?

投稿: 竹主喜 | 2004.11.14 12:16

 竹主喜様検索ありがとうございました。工業用では長く細い管で無理であろうと検索しましたら、
なんと本元「目白」のHPが一番に掛かりました。登録商標なのでしょうか。

http://www.mejiro-jp.com/catalog/tuning.htmlのA0027です。
今までこのページも見てるはずなのですが、意識してなかったときの情報は残らない年になったのでしょうか?お恥ずかしい。

投稿: そーれー | 2004.11.14 12:55

そーれーさん、キャリパゲージは目白製も市販品も内径20mm以上なのですね。12~18mmの横笛には使えないのかなぁ。今度大型ホームセンターで探してみます。

投稿: 竹主喜 | 2004.11.14 15:50

竹主喜さま、ご返事ありがとうございます。ココログの扱いに慣れてないため、最下段に書き込んでしまいました。(宝春さんは、わたしに付き合ってくださったものと思います)
キャリパーゲージのことではないのですが、ドリルの刃のことをちょっと書き込ませていただきます。
わたしはΦ3mmで位置決めしてから、すこしづつ大きな刃に取り替えてあけていました。
専用刃をお持ちでない方は、刃の側面のみぞの先端(穴の外周に切り込む点)2箇所を、ヤスリで少し削り落としてみてください。指先にひっかからない程度です。
こうすると、竹が割れずに穴をあけられます。
これは、アクリ板に穴をあけるときのやり方なんだそうです。ただ、これをやりますと、その刃は金属板には使えなくなります。

投稿: hiraoka | 2004.11.26 00:19

hiraoka様情報ありがとうございます。
竹主喜も小さめの孔をあけてドリルの刃を大きくしてあけようとしたことがありますが、最初と次のサイズの差が小さいと刃が暴れてしまって却ってふちがぎざぎざになってしまいました。暴れたりしませんか?
また刃のエッジをまるめると竹が割れないとか?鋭い方が割れないような気がしていましたが意外な情報。ちなみにドリルの形は先三角ショートビットのような円筒型ですか?それとも平型ですか?

投稿: 竹主喜 | 2004.11.26 12:46

 どうもです。写真のUPできてません そーれーです。
>たぬさんのサーバー上に置かせていただくこと可能でしょうか?

 孔の大きさの調整の件ですが、リシ笛の孔が真円なのでリシさんに一発ですか?と訊きましたら、最初は小さい孔を開けて音程の調整をして最後に仕上げのキリで孔を整えるそうです。
 竹専用のキリは(目白で売ってるやつですが)ほんと無造作に開けてもバリが出ません。あれなら多少芯がずれても竹をしっかり固定して置けば大丈夫なのか?と思いました。 どうでしょう?

 

投稿: そーれー | 2004.11.26 23:57

そーれーさんいらっしゃい
写真アップもちろんOKです。メールで送っていただければアップします。
12/11は甲斐&カオンさんのじゃがコンサートに来られます?こられるのであれば目白のドリルをためしてみたいのでお持ち頂けませんか?

投稿: 竹主喜 | 2004.11.27 00:44

 どうもです。11日はいまだ不確定なのですが行きたいと思っております。来週には確定するでしょう。

 >こられるのであれば目白のドリルをためしてみたいのでお持ち頂けませんか?
 実は私も持っておりません。試したのは「目白」主催の篠笛手作り講座でのこと、後に自宅で違うキリで失敗を繰り返して初めてあのキリの凄さが解りましたしだいで。。。先のリシさん情報を訊いてから仕上げ用の径のもの(一番使いそうなφ11あたり)を買おうかと思っているところで。。 約6,000円、しかしその価値は十分ありと思ってます。

 今日 カオンさんの夏の浦安でのライブの折りに観た磁器の陶芸展に行って来ました。その途中に神保町で寄り道して古書店数軒で「楽器の音響学」探しましたが見つかりませんでした。が、「楽器作りの匠達」(パイプオルガン・チェンバロ・ヴィオラダガンバ)を半値で、「おもしろく学ぶ楽典」池辺晋一郎著を105円で購入できました。前者のパイプオルガン編は管の共鳴、歌口の形状、管の内部形状に関する考察もあるようで楽しみです。

 また尺八の演奏法に関するあるHPで見た、簡単に尺八演奏を体験出来る方法を試してみました。
 これもまた今度。目の鱗ぼろぼろでした。

 今日感動したことば。
 目の鱗 繋がりでもないですがコンタクトレンズの開発者(日本人。田中恭一氏 現メニコン会長、73才)の「物事は計算や理屈で考えると先に進みません。まず作ることが大切。作り続けると計算も合うようになるんです。」 たぬさんのアプローチきっと正解ですよ。私はまだこの作るのが足りてない、きっと。

 さらに明日は「海峡を渡るバイオリン」放映。(原作も古書店で半値で見つけましたが今日はパス)

投稿: そーれー | 2004.11.27 02:12

こんばんは、HIRAOKAです。
>暴れたりしませんか?
ドリルスタンドをお持ちのようですから、若干早めの回転数にして、軽く押し当てつづければ問題ないと思います。

>鋭い方が割れないような気がしていましたが
穴あけは、貫通する直前に最大の負荷がかかって、無理な力がかかり、材料を割ってしまうことが多いようです。
また、穴あけのはじめに刃が急激に材料に食い込み、そのまま一気に突き抜けるため割ってしまいます。
つまり、急激に食い込ませないために、切れ味をわざと悪くして外周は摩擦熱で切っているわけです。
バリはカッターで切り落としていました。

>ちなみにドリルの形は先三角ショートビットのような円筒型ですか?それとも平型ですか?
もっとも一般的な金工用の円筒形です。

バーンスリーの穴を見ますと、焼き鏝であけたような黒こげのあとが、指穴の縦軸方向と真下の位置にあります。指穴は、縦軸方向に楕円形です。
おそらく、種々のサイズの焼き鏝があって、それで一気に穴あけしているのだろうと推測しました。
わたしも、半田ごてでやってみたのですが、これではうまくいきませんでした。
しかし、インドの工房では、焼き鏝を使って大量生産しているものと思います。

投稿: hiraoka | 2004.11.27 02:46

そーれーさん、hiraokaさんこんにちは

 ドリル刃に限定にして書きますが、hiraokaさんの情報を使えば先三角ショートビットのエッジを矯めればよりきれいに孔があけられるよう改良できるかもしれませんね。これから1日外出なのですが、古くなったΦ10の先三角が1本あるので試してみます。
 ありがとうございます。

投稿: 竹主喜 | 2004.11.27 10:19

>先三角ショートビットのエッジを矯めれば・・
それは、ちょっともったいないような・・
金工用のドリル刃は、安くて手に入りやすいので、長年のうちに溜まって使い古したものを利用しただけです。
切り口は木工用ドリルの方がきれいですので、ぼくのやり方は邪道です。
ぼくは新しい金工用ドリルのときは、高速で回転させて、軽く軽く押し当て、ちょっと進んだら離すをくりかえしながら穴を開けています。
なまったドリル刃の時は、もうちょっと強く押して、熱で穴を開けているわけです。
どちらにしても、軽く力を入れるのが割れないコツのようです。

投稿: hiraoka | 2004.11.28 00:50

hiraokaさんなるほど、しかし原理的に鋭すぎない方がよいとは真理な気がするので1本ある使い古しで試してみます。
私も切り込み時は軽くゆっくりと押し当てています。ついでに引き抜く前に一旦回転を止めてから抜いています。これでかなり孔がきれいになりました。参考までに

投稿: 竹主喜 | 2004.11.28 01:00

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