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2004.11.07

『楽器の音響学』と歌口の形

gakki-onkyogaku.jpg 横笛(エアリード楽器)について今までで最も具体的かつ有益な情報が掲載されていました。それも道理で著者はエアリード楽器の音響学を中心に40年以上研究されている第一人者とか。
中でも歌口の形状については本文によると「著者がこの仕様を発表して以来、わが国のフルートの歌口は大体これに沿って作られるようになったようである」とのこと。
歌口形状を以下図にしました。

『新版 楽器の音響学/安藤由典著』

utaguchi-katachi.jpg
○歌口エッジの深さ = 5.6mm±1.1mm (実形 lm=5.9mm、le=6.0mm)
○ビーム側エッジのふくらみ = 0.15±0.05mm (実形 b=0.08mm)
○エッジの歌口面への傾き(拡度) = 17°(実形 ∠R x 2=17.5°)
 ※ビーム側と唇側の合計
○歌口開口面積 = 1.1±0.05cm2 (直径に直すと11.56mm-12.1mm)
 ※たぬ笛は12mm。ううむ
が理想とか。確かに手元のリシ笛、たぬ笛のエッジの深さをはかると6mm弱でした。
これは内径・歌口径が分かれば必要な壁厚が求められることになります。内径・壁厚から歌口径を求める方がよいかな。どちらにせよ三角関数が必要そうでまだ計算できていないのですが、これはぜひ式にしたいと思います。しかしビーム側エッジのふくらみの0.08mmとは1/100mm単位ですか。計測のしようがない単位ですね。


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コメント

 竹主喜様 メールにてお知らせありがとうございます。

 しかしなんとなんと。。。。 著者の安藤先生 私の出ました大学の元楽器学講座の教授、後に学長です。何度か改編されてるかとも思いますが、私の大学時代にフルートを学ぼうかと思ったきっかけになった友人がこの本を高校時代に読んで安藤教授のいる大学を選んだと言っていたのを思い出しました。(私 未読。お恥ずかしい。)
 これまで何の疑問もなく歌口のエッジは平面にしてきました。尺八を意識してよりエッジを鋭くするにはどうするかなどと考えてたもんです。私も探して読んでみます。

投稿: そーれー | 2004.11.07 22:21

そーれーさんへ
あれま。この先生がおっしゃっておられた楽器学講座の先生なのですね。現役なら大学に潜り込んで聞こうと思ったのですが、どうやらもう引退されているようで…。
amazonでは入手不可能になっていました。図書館ならあるのではないでしょうか?

投稿: 竹主喜 | 2004.11.07 23:04

 そういえば以前音響材料の振動からその音響特性を調べるということを検討してまして(建築材料のです。)関係する卒論・修論をいくつか大学の図書館でコピーして貰って取り寄せたことがありました。安藤講座の楽器の材料、特に琴と琵琶についてのものだったと思います。多分そのまま残ってると思いますが、「凛 (Rin')」繋がりでもう一度読み直してみましょう。管もあればよかったですね。 本についても神保町で探してみます。

投稿: そーれー | 2004.11.07 23:32

 そーれーです。 
 漆の2回目終わりました。1日1回 乾いては塗り乾いては塗り。。
 本来は輪島塗みたく1回終わる毎に磨くのかもしれませんが。 

 ところでふくらみ0.08m/mというと80μmですかね。これは膜厚計で測定する世界ですよね。時々仕事で膜厚計を使いますがスプレーガンで、2,3回吹いて数百μmです。(鋼製建具の錆止めはこの程度) 竹の場合もはや削って仕上げるのではなく塗装を厚くして表面張力で盛り上げるような感じでしょうか?
 これに気づいたところで歌口周りをもう一塗り。

 昨日BOOKOFF松戸駅西口店にてダメ元で「楽器の音響学」探してたら、音楽の匠シリーズ「邦楽器作りの匠たち」入手してしまいました。実は別のBOOKOFFでも同シリーズ「楽器作りの匠たち」(パイプオルガン、ビオラダガンバ等)も見つけてます。松戸市 結構いいかも です。
 

投稿: そーれー | 2004.11.09 15:21

確かに80ミクロンとは表面張力の世界かもしれませんね。上記はフルートでの実装らしいので、金属加工なので竹より精密なのかもしれません。

「邦楽器作りの匠たち」竹主喜も読みました。蘭情さんの笛の話が興味深かったです。

投稿: 竹主喜 | 2004.11.09 15:34

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